公開日2023/03/9
公開日2023/03/9
倉敷を拠点とする6つの設計事務所が「KURASiX(クラシックス)」というグループを2021年に発足させました。メンバーは個性豊かで、古民家再生に力を入れる事務所あり、モダニズム建築に造詣が深い事務所あり、工芸と建築の融合を図る事務所ありと、得意分野も実にさまざまですが、共通するのは「地域に根差した魅力ある倉敷の建築について知ってほしい」という思い。建物探訪イベントや建築模型を作るワークショップなどの建築的文化活動を通じて、少しでも多くの人に住環境や景観への関心・興味を持ってもらえるよう取り組んでいます。
「倉敷の古民家再生の第一人者であり、建築家の大先輩である楢村徹さんからの『これからを担う世代で、何かできないだろうか』という投げかけが、グループ発足の大きな後押しとなりました」と当時を振り返るのは、KURASiXの代表を務める稲垣年彦さん。KURASiX発足前から、個々での活動や倉敷の枠を超えてのグループ活動を行っていましたが、メンバーの平野毅さんは「同じ倉敷に住む建築家がつながり、建築家の使命について真摯に考えながら力を結集させ、行動することで、人や地域に貢献できるのではないかと思うんです」と、倉敷に根差したグループ活動の意義を答えてくれました。