公開日2025/03/28

クラシキの古民家宿 クラシキの古民家宿

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土屋邸

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地域で愛された医院を
個性豊かな3つの宿へと再生。

 倉敷美観地区の本町通りで、明治から平成の長きにわたり地域の医療に従事した土屋内科医院。2022年12月、1棟貸しの宿とショップで構成される「土屋邸」として新たに歩みはじめました。南北に45m延びる敷地には、診療所、母家、蔵が連なり、蔵から出てきた棟札には江戸時代後期の元号「安政」や「慶応」が記され、歴史の深さを物語ります。宿として開放するのは、母家北側の「本町通りの宿」、母家南側の「倉敷路地の宿」、離れの蔵「倉敷川畔を臨む蔵宿」の計3つ。それぞれに玄関、檜風呂・脱衣洗面・トイレ、ベッドルームが設けられ、さらに母屋にはキッチンやリビング(または和室)も用意。母家の北側と南側をつなぐ廊下の扉を開けることで、コネクティングルームとして使うこともでき、少人数から大人数までを受け入れます。

内装 廊下 表札
檜風呂 洗面
キッチン

 こちらの企画・運営を担うのは、町家喫茶「三宅商店」や衣食住の複合施設「林源十郎商店」などを手がける辻信行さん。設計は倉敷の古民家再生の第一人者・楢村徹さんによるもので、倉敷の大工が施工を担当。真備地区の家具メーカー「TEORI」のインテリア、倉敷緞通やMUNIのラグ、児島デニムの畳縁(たたみべり)など、随所に倉敷のヒトとモノが関わり生まれた空間は、上質さと安らぎに溢れています。

辻信行さん
「TEORI」のインテリアや倉敷緞通
「TEORI」のインテリア 児島デニムの畳縁

暮らしぶりの美しさを
次世代へとつなぐ場に。

 「倉敷は、町並みが美しい、建物が美しいとよく言われますが、根源にあるのは、時代ごとに暮らし継いできた『暮らしぶりの美しさ』。それを現しているのが、窓、軒下、縁側といった『町と建物とが重なる部分』だと思うんです」。そう話しながら辻さんが案内してくれたのが、「本町通りの宿」2階のリビングルーム。ピクチャーウィンドウ(景色を絵画のように見立て、枠取りするように設けられた窓)からは、黒い屋根瓦と白壁が連なり、その奥には大正時代の洋風建築「倉敷館」が建つ、時代も様式も様々な建物が調和した、倉敷独特の町並みが広がります。このほかにも、「本町通りの宿」寝室の窓からは本町通りを、「倉敷路地の宿」の1階玄関の格子戸越しには白壁の路地を見渡せ、随所に設けられた窓から倉敷の風景が室内に取り込まれています。

ピクチャーウィンドウ 窓からの本町通り
格子戸越しの白壁の路地 縁側
廊下

 「同時に、『土屋邸』も町並みの一部です。暮らしの気配が外に伝わるような工夫も施しました」と辻さん。窓際のペンダントライトが通りからも見えるよう高さや角度を調節したのも、軒下や縁側から通りを行き交う人との交流を楽しめるよう日中に門を開いたのも、そのためだと言います。「観光で来られる方には『普段着の倉敷』を感じてもらい、地元の人には『地域の客間』として倉敷の魅力を再発見してもらえたら嬉しいですね」。

 今宵も『土屋邸』の窓に明かりがつきます。町並みの一部として、倉敷の魅力を次世代へと灯していきます。

開かれた門 町並みの一部に 窓際のペンダントライト

土屋邸つちやてい

  • 所在地 岡山県倉敷市本町3-10
  • お問合せ 086-435-0280
  • 営業時間 イン15:00~17:00 / アウト10:00
  • HP https://tsuchiyatei.jp/
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