公開日2025/12/25

クラシキの酒蔵

クラシキの酒蔵

2024(令和6)年、日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。その土地の水と米、人の手によって生まれる一杯には、地域の歴史と暮らしの物語が詰まっています。この特集では倉敷の風土とともに歩んできた酒蔵をご紹介します。

COLUMN 希少な昔ながらの「本みりん」も

 みりんは、江戸時代にはお酒が苦手な人や若い女性に「甘い酒」として親しまれ、やがて料理にツヤや香り、甘さ、旨味を加える調味料として使われるようになっていきました。今ではみりんが酒であるという認識は薄れていますが、「本みりん」は酒税法で定められた酒類なのです。
 そんな「本みりん」には、もち米と米麹、米焼酎のみを用いて伝統的な製法でじっくり造られるものと、もち米と米麹にアルコールや糖類を加えて工業的製法で短期間のうちに造られるものがあります。
 昭和期以降、工業的製法の「本みりん」や「みりん風調味料」、「発酵調味料」などが台頭し、伝統的製法の「本みりん」は激減していきました。
 そんななか、倉敷には伝統的製法で造られる2種類の「本みりん」があります。それが、「藤澤藤左衛門商店」の「旭富士」と「妹尾酒造本店」の「純米本みりん」。どちらも備中杜氏発祥の地として知られる倉敷市南西部の南浦地区で、丹念に造られています。料理をグレードアップしてくれる調味料としてだけでなく、もち米由来のやさしい甘さのリキュール感覚で楽しんでみてください。

「藤澤藤左衛門商店」の「旭富士」
「妹尾酒造本店」の「純米本みりん」

他にもこんな特集があります。

  • 特集 vol.16 倉敷銘菓 老舗の味
  • 特集 vol.62 クラシキの古民家宿
  • 特集vol.50 クラシキ インスタ映えスポット

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クラシキ文華(文化 - ブンカ)

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