公開日2025/12/25

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菊池酒造 菊池酒造

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世界13カ国でも愛されている
香り高くふくよかな酒を醸す。

 江戸時代には千石船(北前船)が行き交い、港町として栄えていた備中玉島(現倉敷市玉島)。そのかつての問屋街の一角で、1879(明治11)年に創業したのが「菊池酒造」。以来、山田錦や雄町、朝日といった酒造に適した米と優れた水質の高梁川流域の水を用い、備中杜氏の伝統の技をして、香り高くふくよかで、きめ細かい味わいの酒を醸し続けています。
 現蔵元は6代目社長の菊池大輔さん。そして5代目で杜氏の菊池東(とう)さんは、「旨みがあってキレのよい、一度飲んだら忘れられないような酒を造りたい」、そんな思いから1996年に杜氏となり、理想の酒を目指して酒造りに邁進(まいしん)してきました。

菊池酒造
燦然の樽
酒造り
酒造り
酒造り

 菊池東さんは、倉敷管弦楽団の常任指揮者という一面を持っており、25年ほど前からは「酵母の活性がよくなる」と、酒造り期間中の蔵に自ら選んだモーツァルトの楽曲を流しているといいます。
 また、「岡山県木村式自然栽培実行委員会(現NPO法人岡山県自然栽培実行委員会)」の立ち上げから関わってきた東さんは、岡山で収穫された自然栽培米を用いた「木村式奇跡のお酒」シリーズを開発。代表銘柄の「燦然(さんぜん)」とともに、首都圏をはじめとする国内はもちろん、アメリカ、オーストラリア、中国、シンガポールなど13カ国にも出荷しています。

ONKYOのスピーカー
木村式奇跡のお酒

人気の「燦然 特別純米 雄町」が
海外の日本酒コンクールで金賞受賞。

「代表銘柄『燦然』の『特別純米 雄町』は口のなかに広がる雄町特有のふくよかな旨みとキレのよさが特長で、郷土料理にもよく合う食中酒タイプ。『木村式奇跡のお酒 純米吟醸 雄町』もふくよかな旨みは同様ですが、香り華やかなフルーティーなお酒です」。
 父・東さんの酒造りを手伝いつつ、販路開拓をはじめとする経営面を支える菊池大輔さんは、さらに言葉を続けました。
「飲み頃の状態でお客さまにお届けするため、伝統的な酒造りの芯となるところは守りつつ醸造工程をブラッシュアップし、品質管理にも力を入れています。日本酒は繊細な酒。だからこそ醪(もろみ)から搾った後の加熱処理や澱(おり)※の除去、貯蔵など、銘柄や種類ごとの品質管理をきちんと行うことで味が劇的に変わるんです」。ゆえに、惜しむことなく品質向上に役立つ最新設備を導入しているともいいます。

※米のかけらや酵母などの細かな固形物のこと。醪を搾った直後の日本酒に含まれる。

燦然
燦然
菊池大輔さん
背中に燦然

 そうした積み重ねも功を奏し、フランスで開催された日本酒コンクール「Kura Master 2025」では、「燦然 特別純米 雄町」が金賞を受賞しました。
「今は営業の仕事がメインですが、僕はもともと製造の方が向いている。ゆくゆくは酒造りに入って、より深い感動を感じてもらえる酒を造りたい」と、大輔さんは目を輝かせました。

燦然
賞状
燦然
燦然と菊池大輔さん

代表銘柄紹介

燦然 特別純米 雄町

燦然 特別純米 雄町

雄町米特有の幅のある旨みがしっかりと乗りつつもキレがよく、飲み飽き・飲み疲れしないので、食中酒にぴったり。冷や、あるいはぬる燗がおすすめ。

木村式奇跡のお酒 純米吟醸 雄町

木村式奇跡のお酒 純米吟醸 雄町

華やかな香りとなめらかな口あたり、雄町米ならではのふくよかな旨みが特長の吟醸酒。冷やして、ワイングラスなどで香りを楽しみつつ味わってみては。

  • 外観
  • 外観

かつて商港として栄えた玉島で数百年続く商家が、1879(明治11)年に創業した酒蔵。「一度飲んだら忘れられない酒」を目指して、備中杜氏の技を磨くとともに、品質管理を徹底するため最新設備も導入している。

【菊池酒造株式会社】
https://kikuchishuzo.co.jp/

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