公開日2020/11/16
公開日2020/11/16
「秀 art studio」の活動の柱のひとつが、アート教室。毎週末に、「母と子の絵画教室『アトリエGAga(ガガ)』」と「大人のアート教室」を開催しています。
ある土曜日の午前10時を過ぎる頃。海を望むスタジオに、5歳から16歳までの子どもたちが続々と集まってきました。
今日の課題は、先週に続き「工作するよ オリジナル水族館」。
作りかけの作品を手に思い思いの席についた子どもたちは、「クラゲを作りたい」、「次はサメを作ろう!」と目を輝かせ、必要な材料を取りに行ったり、色とりどりの画用紙にハサミを入れたり…。なかには、イメージの元となる写真を見つめ、その作り方をあれこれと模索する子どもも。
「この教室では、絵画と工作を通じて子どもたちに創造する楽しさを伝えています。自主性を尊重し、自立する力を養うために、こう描きなさいとか、こういう風に作りなさいといった技術的な指導はしていないんですよ」と、スタッフの岡村勇佑さん。
作品が完成に近づいた頃、スタジオへとやってきた高橋さん。一人ひとりに声をかけますが、「子どもたちの方が我々より思考が広いかもしれない。だから、制約は何も加えちゃいけない」と、制作に関わる指導や助言はいっさいしません。
完成品を抱えた子どもたちが去り1時間もすると、次は「大人のアート教室」が始まります。油彩画やデッサン、版画などに親しめるこの教室には、さまざまな年代の7人が通い、自分で決めたテーマやモチーフに沿って、作品づくりに取り組んでいます。
「ここに家を建てた時に、パノラマのように広がるすばらしいこの景色を独占する手はないと感じたんだよ。そして、ひとりでも多くの人をこの景色に引き込み、もっと広い視野でものを作るということを考えてもらったらどうだろうとも思った。瀬戸内の風景に後押しされましたね」と、高橋さんは開設当時を振り返ります。