公開日2025/03/17
公開日2025/03/17
2007(平成19)年に三代目社長となった信太郎さんは、5年ほど前から新商品の開発も手がけるようになりました。なかでも強い思いを込めた商品が「PREMIUM COLA」です。
「飲料水はここ20年くらい縮小していて、ラムネだけになっていました。ところが10年ほど前に、福山の生姜加工業者からジンジャーエールを作ってほしいという話があったんです。サイダーの充填機は処分していたのですが、『中身のよい飲料水を作る倉敷鉱泉にお願いしたい』と言われ、3台の機械を買って、引き受けました。実は私自身も、いい飲料水をまた作りたいとずっと思っていたんです」。
するとその数年後、倉敷のレモン農家が「レモンを使った商品を作ってほしい」と訪ねてきたといいます。それは、ちょうどクラフトコーラが流行り始めた時期でした。コーラの作り方を知っていた信太郎さんは、「ソースにも使っている香辛料のノウハウと柑橘であるレモンがあれば、作れる」と確信。自分なりの原材料の組み合わせで再構築したのが、新たな味わいの「PREMIUM COLA」です。
「思うように作ったので、好き嫌いは分かれます。でも、世の中の流れにきちんと応えなければならない大手メーカーとは異なり、当社のような小規模の会社は、むしろ特殊な部分、偏りの部分を求められていると思っているので、思い込みを打ち出す方向でいいと考えています」。
さらに、「かつて倉敷の経済を支えていた紡績会社が名前を残しつつ変わっていったように、日々、アンテナを張って考え、行動していかなくては会社を存続できないと考えています。倉敷鉱泉の名前はそのままに、囚われることなく、時代が求めるものづくりを誠実にやりきりたいと思っています」。
信太郎さんの言葉は、古きよき町の趣を残しつつ、アップデートを重ねて進化し、深化する、倉敷と呼応しているかのようです。
倉敷産レモンと調味料製造のノウハウを活かした香辛料の調合から生まれた、香り高く、味わい深い大人の飲み物です。ウイスキーと合わせてコークハイにも。香料、酸味料、着色料等の添加物は不使用。
瀬戸内の海塩をベースに、高知産のゆず果汁と徳島産のすだち果汁をたっぷり使用した新たな味わいのポン酢です。かつおとこんぶの旨味、まろやかな塩味と果汁のさわやかな酸味が、料理の味を引き立てます。
昔ながらの玉入りラムネ瓶に入ったラムネ。1858(嘉永6)年に浦賀に来航したペリー提督が伝えた「レモネード」の名前が、なまって「ラムネ」と呼ばれるようになったのだそう。
四川花椒と唐辛子をあわせた辛味噌です。麻婆豆腐やチゲ鍋、水餃子、担担麺などに加えると、痺れる辛さと力強い香りで本格四川料理の味わいに。ラーメンやうどんとも好相性です。
1910(明治43)年から飲料水を製造し続ける老舗。工場の一部は、現社長・石原信太郎さんの高祖父母が足守で営んでいた商店の隣家の蔵を解体し、馬車で引っ張ってきて移築したものとか。