瀬戸内海の魚介、高梁川流域の肥沃な大地で育つ野菜や果物、そして素材の力を生かした加工品まで、倉敷には多彩な食材がそろっています。倉敷各地を訪ねて集めた、海・山・里の食材で「倉敷ごはん」を作ってみました。
まず訪ねたのは、瀬戸内海に面した下津井エリア。かつて北前船の寄港地として栄え、現在は漁業が盛んな港町として知られています。その魅力を気軽に楽しめるのが「しもつい横丁」です。ここは下津井のおいしい魅力を発信する屋台横丁で、地元の海産物や乾物、日替わりの惣菜を扱う店などが出店しています。




中でも屋台の中心的存在が、老舗の海産物店「吉又商店」です。一時期途絶えていた下津井わかめを、店主の余傳吉恵さんが復活させました。一枚一枚天日で干す昔ながらの製法で仕上げたワカメは、磯の香りとやわらかな食感が魅力。他にも干物や魚介加工品などがあって、ここで海の恵みをまとめてそろえることができます。




「しもつい横丁」から車で約10分。もうひとつ立ち寄ったのが、「児島漁協直売所」です。瀬戸内海で水揚げされた魚介が並ぶ直売所で、今回調達したのがガラエビと鯛。ガラエビは甘味が強く、唐揚げや素揚げにすると殻ごと味わえるのが魅力です。鯛は西日本でよく獲れる魚で、複雑な潮流にもまれて育つ瀬戸内の鯛は身が引き締まり、上品な旨味が特長。希望すれば下処理の対応もしてもらえるため、魚を扱い慣れていない人でも安心して持ち帰れるのがうれしいポイントです。
漁港ならではの鮮度と価格で手に入るのも、直売所の魅力です。





海の恵みを集めたあとは、山と里の恵みを求めて内陸へ。高梁川がもたらす豊かな水と肥沃な土壌に恵まれた倉敷では、昔から野菜づくりも盛んに行われてきました。そうした倉敷の農産物に出合える場所のひとつが「倉敷青空市やさい畑」です。
連島地区を中心とした倉敷産の野菜が並ぶこの直売所には、クワイやレンコン、ゴボウなど、土地の力を感じる野菜がそろいます。味の濃さが際立つ野菜は、調理すると素材そのもののおいしさが引き立ち、料理の主役にも脇役にも活躍。旬の野菜を選びながら献立を考える楽しさもあり、日々の食卓に寄り添ってくれます。





野菜に続いて探したのは、果物の恵み。「くだもの王国おかやま」を象徴するブドウは、温暖な気候に恵まれた倉敷でも広く栽培されています。
倉敷産のブドウを求めて訪ねたのが「井上ぶどう園」です。岡山を代表する品種・ピオーネを中心に、香りと甘味のバランスに優れたブドウを減農薬で育てており、粒の張りと果汁感のある味わいが特長。ジャムは通年購入することができ、料理やデザートの素材としても取り入れやすい点が魅力です。





倉敷には、地域の産物を生かした加工品も豊富にそろいます。
そのひとつが、倉敷市玉島の山間部で酪農を営む三宅牧場が手がける「倉敷チーズ工房ハルパル」。良質な生乳を身近なかたちで届けたいという思いから、三代目の三宅春香さんが立ち上げました。看板は、搾りたて生乳の旨味を生かしたモッツァレラ。ほかにも、燻製のスカモルツァやフロマージュ・ブラン、カチョカバロなど、料理に使いやすいチーズがそろいます。生乳100%・無添加で仕上げられたチーズは、食卓のひと皿から贈り物まで幅広く活躍します。





倉敷美観地区の路地に店を構える「とののベーコン。」も、食材調達に立ち寄りたい一軒。岡山県では珍しい燻製専門店で、漬け込みから燻製までを手作業で行っています。岡山のブランド豚・ピーチポークで作るベーコンは、噛むほどに香ばしい燻香と深いコクが広がり、肉の旨味がダイレクトに伝わる看板商品。ほかにも、燻製カマンベールチーズや燻製牛タン、燻製塩サバ、いぶりがっこなど、多彩な燻製がそろいます。焼く、挟む、添えるだけで料理の印象が変わり、献立に手軽に深みを加えてくれる存在です。






| 所在地 | 岡山県倉敷市下津井1-9-12 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:30〜16:00(鮮魚は15:00まで) |
| 定休日 | 火曜 |
| URL | https://www.instagram.com/shimotsui_yokocho/ |

| 所在地 | 岡山県倉敷市西中新田4-1 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜16:00 |
| 定休日 | 月曜・年末年始 |
| URL | https://www.ja-hareoka.or.jp/market/kurashiki.php |
2 集めた倉敷食材で、倉敷ごはんを作りました more