公開日2017/02/9
公開日2017/02/9
「真備ふれあい日曜朝市」は、西日本有数のタケノコの産地として知られる倉敷市真備町で、1997年6月にスタートして以来、毎月第2日曜日に開かれている朝市です。
地区内外から集まる約15店には、季節の新鮮野菜を中心に花や観葉植物、鮮魚、日用品、加工食品が並びます。
「朝市は、地域の魅力ある特産品を消費者に直接販売する拠点。6次化商品の販売拡大も目指しています」。
実行委員のひとりが話すように、朝市では春の朝掘タケノコや秋のピオーネなどの地元の特産品が思わぬ特価で販売され、朝市名物のタケノコが入った大判焼きやコロッケを、通年、味わうことができます。
近年、ベッドタウンとして発展している真備町には、郊外型大型店の進出が相次いでいます。
「そうした時代だからこそ、地場産業の振興と地域の活性化、地域住民のふれ合いを図り、明るい地域社会の創造に貢献したい」。
当初からそんな思いで運営されている朝市の会場には、和気あいあいとした雰囲気が漂っています。
「直接販売をとおしてコミュニケーションが生まれることで、生産者と消費者が顔なじみになり、ふれ合いの場が広がっている」のだとか。
当初、この朝市は地区の中心部に建つ「マービーふれあいセンター」で開かれていましたが、2008年4月から井原線吉備真備駅前広場が会場となりました。
「井原線は、地区の人々にとって大切な足です。その利用促進の一助となることを願い、開催場所を変更したのです」と、実行委員会のひとりは話します。
「井原線DE得得市」として開催されるようになって以降は、井原線を利用して朝市で買い物をすると、帰りの乗車運賃が無料という特典を利用できるようになりました。
また、買い物に応じてもらえるポイントを集めると、福引き抽選への参加もできるそう。
時には、田園風景の中を走る列車に揺られ、朝市を目指してみてはいかがでしょう。