倉敷で楽しむ優雅な時と味 倉敷アフタヌーンティー

1800年代中頃に英国貴族の間で始まったといわれているアフタヌーンティーは、紅茶とともに軽食やスイーツを味わう優雅な喫茶習慣。それを倉敷らしくアレンジした「倉敷アフタヌーンティー」を楽しめるイベントが、今年も倉敷市内で開催されています。

Chapter1 倉敷の「おいしい」を伝えるイベント、
優雅な「倉敷アフタヌーンティー」。

アフタヌーンティー
アフタヌーンティー

 2段あるいは3段のケーキスタンドや、重箱に美しく盛りつけられた色とりどりのスイーツや料理……。目に美しく、豪華な気分を味わえるイベント「倉敷アフタヌーンティー」。2015年の夏以降、倉敷市内のカフェやレストランなどで毎年夏・冬の2回開催されています。

 「倉敷アフタヌーンティー」では、倉敷・岡山の旬の特産フルーツが必ず生のまま用いられていて、夏(7〜9月)には白桃をはじめとするモモや、ピオーネ、マスカット・オブ・アレキサンドリアなどのブドウが使われています。冬(1〜3月)は、岡山県産の生のイチゴが使われ、さらに温かいメニューが必ず盛り込まれます。また、ドリンクは「2杯付き」、「おかわり自由」、「ポットサービス」のいずれかで提供されます。メニュー内容やドリンクの提供スタイルは店ごとに異なりますが、「倉敷アフタヌーンティー」にはこのイベントに関わるすべての人たちの「倉敷でゆっくり過ごしていただきたい」という強い思いが込められているのです。

アフタヌーンティー
アフタヌーンティー
アフタヌーンティー
アフタヌーンティー
アフタヌーンティー

 当イベントの実行委員長を務める森田美紀さんが、そのはじまりについて語ってくれました。
 「2014年のある日、公益社団法人・倉敷観光コンベンションビューローの職員だった私は、『倉敷らしさがつまったイベント』の企画に携わることになりました。そこで、倉敷市観光課と倉敷観光コンベンションビューローの20代から30代のメンバー7人で話し合い、その中で出てきた、『最近食べたアフタヌーンティーに感動した』という声が発端です」。
 その後、組織された実行委員会では、アフタヌーンティーを倉敷らしくアレンジするため、ミーティングを重ねました。 「岡山県はフルーツ王国として知られているものの、倉敷市で生のフルーツを味わえる店や機会はとても少ない。地産のモモとブドウを生のまま使うことで、倉敷らしさを伝えたい」と、倉敷・岡山の旬の特産フルーツを必ず使うことを条件にしたのだそう。

アフタヌーンティー
森田美紀

 こうして作り上げた企画は、行政主導の3年計画の事業として2015年にスタートすることが決定しました。
 「最初は、アフタヌーンティー自体を知らないというお店の方も多く、その説明から始めました。また、ケーキスタンドやお重といった食器を、成功するかどうか未知数のイベントのために新たに揃えてもらう必要がありました。何より、生のフルーツは痛みやすく、扱いが難しいのが難点でした」と森田さん。
 それでも、「倉敷を盛り上げたい」という実行委員の面々の熱意に共感し、「二つ返事で参加を決めてくださったお店もあった」と言います。そうして9店舗が名を連ね、2015年7〜9月に開催した初の「倉敷アフタヌーンティー」は、好評を博しました。

 「非日常を味わう」というコンセプトを掲げていた第1回は、倉敷美観地区とその周辺に佇む古民家や、歴史的建造物に限っての開催でしたが、2回目以降は倉敷市内全域にエリアを広げたこともあり、参加店舗は年々増えていきました。そして、インスタグラムの普及とともに当イベントで出合えるアフタヌーンティーのかわいさ、美しさが「インスタ映えする」と話題を呼び、県内外を問わず、多くの人々に広く知られるようになっていったのです。

インスタ映え
インスタ映え
インスタ映え
インスタ映え

 こうして2018年の冬まで計6回開催された「倉敷アフタヌーンティー」。当初は3年で終了する計画でしたが、「人気が高まり、注目されている今、止めるのはもったいない」ということで、事業はさらに2年間継続されることとなりました。

他にもこんな特集があります。

  • 特集 Vol.3 1.倉敷人に聞いてみた
  • 特集4 倉敷メイドの逸品が生まれる。モノ作りの現場へ
  • 特集37.倉敷メイドの逸品が生まれる。モノ作りの現場へ 6

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