リンクで滑る子どもたちのために曲をかける人、新人のお世話をする人、衣装を用意する人、コーチとしてリンクに立つ人…。倉敷FSCは、クラブ生の保護者が一人一役を担うことで運営されています。「 一人では充実した組織作りはできない。だから、毎日一生懸命子どもと一緒にリンクに通って見守り続ける熱意を、クラブの運営に少しだけ貸してほしい」。設立から間もない頃、佐々木監督の願いに保護者たちが応えたことから生まれた運営スタイルが、現在も引き継がれているのです。 クラブの会長を務めるのは中務由利子さん。この夏に開催した合宿では、朝から晩までリンクに滞在し、コーチとコミュニケーションを取るなどして、よりよい合宿を目指したそう。「自分なりに頑張ってはいますが、難しいですね。それに、全体のことを見ないといけないから、自分の子どものことをあまり見られていないんです(笑)」。会長という役割上、責任は大きく、「OH!縁♥感謝デー」など年に数回のイベントの準備は大変なのだそう。それでも、「見ていただいた方に喜んでいただけると、やってよかったと思いますし、やりがいも感じます」と、笑顔を浮かべます。 副会長の杉山裕子さんは、こう話します。「フィギュアスケートは個人競技ですけど、このクラブはどのお母さんもみんなのお母さんみたいになっていくところがあるんです。例えば、息子が新しいジャンプを飛べるようになった時に、私より先にほかのお母さんに褒めてもらったり…。自分の子がたどってきた道ですから、新人の子たちが辛そうな顔をしているなとか、スケートに対してテンションが下がっているなとか感じた時、その子のお母さんと話をしたりすると、ちょっとは自分も役に立っていると思えたりします。そういうサークル活動的な雰囲気も、このクラブの良さのひとつだと思います」。 < 1 2 3 4 >
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