公開日2015/09/19
公開日2015/09/19
倉敷を代表する特産品の白桃。他県の桃が紅色を帯びているのに対し、倉敷の桃は美しいまでの白肌が特徴です。とろけるような口当たりの果肉、瑞々しい果汁、華やかで高貴な甘さは、県内外から高く評価されている一級品です。極早生の「はなよめ」から7月の「清水白桃」、8月の「おかやま夢白桃」、9月の「黄金桃」まで、約10品目を栽培し、おいしい旬のリレーが続きます。
玉島は明治27年から桃の栽培が始まった歴史ある地で、今では岡山一の作付面積を誇る一大産地です。瀬戸内特有の温暖・少雨・多日照の気候と風通しのよい丘陵地で育つ玉島の白桃は、上品な香りと甘さが魅力です。
そのおいしさと美しいまでの白さを誇る理由は、まだ実の小さいうちに、一つひとつ手作業で袋をかけるという全国でも珍しい栽培方法にあります。袋をかけることで、雨風を防ぎ、直射日光による硬化、色づきを防止。農家の努力とこのひと手間があることで、上品な甘さと、豊かな香り、とろける口当たりが楽しめる一級品の白桃が生まれるのです。
また玉島では、光センサーをいち早く導入。デリケートな白桃を傷つけることなく、そして素早く、糖度やサイズを計測でき、確かな品質の白桃を全国へと出荷できているのです。
エメラルドグリーンの美しい果実、さわやかな香り、奥行きのある甘さ、瑞々しい果汁が特徴の高級ブドウ。かつて、クレオパトラも愛したという高貴な味わいと姿から「ブドウの女王」とも称されます。皮と実の間にうまみが多いため、皮ごと食べるのがオススメです。表面には「ブルーム」と呼ばれる白い粉がついていますが、これはミネラルや糖質が分泌したもので、新鮮でおいしいマスカットの証なのです。
全国生産量の9割を占める岡山県のなかでも、倉敷市船穂はそのうち4割を生産する県内屈指のマスカット・オブ・アレキサンドリアの産地です。「晴れの国」と称される温暖な気候、水量豊かな高梁川の清流、風通しのよい丘陵地で育つ船穂のマスカットは、粒が大きく、房つくりの美しさに定評があります。そのほとんどを、ハウス内を大型の加温機で温める加温栽培で行うため、他産地に先駆けて5月から収穫できるのも特徴です。
船穂のマスカットのこだわりは、房つくりの美しさ。1房に200粒近くある実を数回かけて50粒まで減らしていく摘粒作業は、できあがりを左右するもっとも重要な工程。熟練の技が要求される緻密な手仕事によって、房つくりも美しく、旨みが凝縮したマスカットができあがります。1粒1粒に愛情を込めて、大切に育てています。