公開日2024/12/10

特集 58 倉敷メイドの逸品が生まれる。モノ作りの現場へ 9 特集 58 倉敷メイドの逸品が生まれる。モノ作りの現場へ 9

技術だけでなく、
ものを作る姿勢と気持ちも一緒に継承する

倉敷ガラス

民藝のまちとして知られる倉敷で、60年以上愛される倉敷ガラス。
真摯にガラスと向き合う作り手にお話を伺ってきました。

Chapter1 民藝のまち、倉敷で生まれた
深い青色が美しい吹きガラス

 それまで顧みられることのなかった手仕事の日用品の中に、新たな美の在り方を見出した「民藝運動」。大正時代末期、思想家・柳宗悦により提唱されたこの文化活動に、大原美術館の創設者・大原孫三郎が共鳴・支援。以来、倉敷は民藝と深い関わりのあるまちになり、ゆかりの施設や手仕事の品々が根付いていきました。

倉敷民藝館1
大原美術館 工芸・東洋館2
倉敷ノッティング3
倉敷ノッティング4
  1. 1日本の民藝館として全国で2番目に開設された『倉敷民藝館』
  2. 2民藝運動に関わった作家らの作品が並ぶ『大原美術館』の工芸・東洋館
  3. 34『倉敷本染手織研究所』で作られる椅子敷き「倉敷ノッティング」

 今回紹介する倉敷ガラスもそのひとつ。倉敷ガラスとは、創始者・小谷眞三さんが今から約60年前に生み出した吹きガラス製品のことで、現在は息子・栄次さんが受け継いでいます。定番で作るのは、コップや小鉢、徳利やぐい飲み、花瓶といった「生活のための道具」です。奇をてらわない使いやすいデザイン、網目(モール)模様がつむぐ光の屈折、丈夫で長持ちする厚みが魅力で、手のひらにしっくりと馴染む柔らかな形からは、作り手の優しさがやんわりと伝わってくるよう。

倉敷ガラス
倉敷ガラス

 透明ガラスのほか、深い青色の色ガラスでも知られる倉敷ガラスは、使うほどに味わいを増し、倉敷を代表する民藝品として多くの人に愛されています。

倉敷ガラス
倉敷ガラス
倉敷ガラス
倉敷ガラス

他にもこんな特集があります。

  • 特集 Vol.40 倉敷メイドの逸品が生まれる。モノ作りの現場へ 7
  • 特集47 クラシキの建築 – 倉敷の町並みを築いた3人の建築家 – Chapter.1
  • 特集30.- 倉敷ジャズストリート

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