公開日2016/06/29
公開日2016/06/29
作品を買うだけでなく、体験を通して手仕事にふれることができるのも、クラフトイベントならでは。場内には、子どもから大人まで楽しめる自然素材を使ったワークショップがたくさん行われていて、「紅型(びんかた)染め」という手法でエコバックやTシャツを彩る染色体験やガラスモビールを作る体験など、今年は9つの体験メニューが用意されていました。
まず参加したのが、岡山で陶芸教室を営む山本薫さん主催の手びねり体験。今回は、小さな平皿作りに挑戦しました。粘土を麺棒で平たくし、カップや平皿などの形に手で成形していく体験で、初心者でも気軽に楽しめ大満足!今回作った作品は1ヵ月後に到着予定とのこと。完成品の仕上がりはもちろん、この器で何を食べようか、今からワクワクしています。
次に訪れたのは、岡山在住の組み木デザイナー・小黒三郎さんのワークショップ。糸のこで動物の型を切っていく「組み木」作りを体験しました。糸のこを触ったのは、小学校の図工以来!慣れない手つきで慎重に木材を動かしていると、その横では小黒先生の実演が。その技術の高さ、緻密さについ見とれてしまいました。少しぼこぼこした曲線は、手作りの証し。木のおもちゃの温かみと作る楽しみの両方にふれられる、子どもも大人も満足できる体験でした。
最後は、倉敷美観地区の「日本郷土玩具館」にも作品がある張り子の作者・真鍋芳生さんのワークショップ。「1年前に参加したんですが、娘がとても喜んで。今年もまた参加しました」と話す岡山から訪れた親子と一緒に体験しました。自分のデザインをお面や土人形に絵付けする体験は、小さな子どもでも気軽に参加できる内容ですが、「張り子の仕上げ和紙には、倉敷特産の備中和紙を使っています。本物を使うこと、素材にふれることで、何か刺激を受けてくれたら」と真鍋さん。
「フィールドオブクラフト倉敷」のもう一つの楽しみがフードコーナーです。100%植物性食材で作られたオーガニック弁当や石窯で焼く本格ナポリピッツァ、自家焙煎のコーヒーや焼菓子、手作りのジェラートなど、地元の飲食店が手がけるこだわりの食が、イベントをさらに盛り上げます。特に今回話題を集めたのが、人気カフェがコラボしたランチを、出展作家の器でサーブする特別企画。作品の使い心地、食欲を刺激するおしゃれな盛り付けからも「豊かな暮らし」のヒントをもらいました。