公開日2015/09/19
公開日2015/09/19
下津井沖で水揚げされるマダコは、全国的に「下津井タコ」の名で知られている倉敷が誇る名物で、全長40~60cmほどで手足が太く短いのが特徴です。潮流の速い下津井沖の岩場にしがみついて育つため、身が締まり、凝縮した旨みとコリコリとした食感が魅力。刺身はもちろん、タコ飯や酢の物、揚げ物など、多彩なバリエーションでおいしくいただけます。
昼間、穴に入って隠れているタコの習性を利用し、早朝から昼にかけてタコ壺を海底に仕掛け、午後に引き上げるという漁法で捕獲します。「一年のうち、おいしくない時期は3日しかない」と言われるほど、年中おいしくいただけますが、とくに秋から冬にかけては「寒タコ」と呼ばれ、一年のうちでもっとも身が締まり、うまみも凝縮しています。なかでも、足が短く、太いタコがおいしいと言われています。
11月になるとタコ漁の最盛期を迎え、一年でもっとも忙しい時期に入ります。この時期に見られる「干しダコ」は、タコを海の寒風で乾かしたもの。もともと漁師の保存食として余ったタコを干したのが始まりといわれていますが、今では下津井の冬の風物詩になっています。