公開日2015/09/19
公開日2015/09/19
春の訪れを告げる産物のひとつ、タケノコ。真備で栽培されるタケノコは、孟宗竹と呼ばれる品種が中心です。良質な粘土質の赤土と農家の手間ひまかけた手仕事で育まれた真備のタケノコは、やわらかい食感と甘い香りが魅力。アクが少なく、ぬかを入れなくても食せるのも特徴です。タケノコご飯をはじめ、水煮や煮物、天ぷらなど、多彩な料理で、その味を存分に楽しめます。
真備にタケノコが入ってきたのは、江戸時代の頃。現在は、年間約150トンを出荷するまでになり、西日本有数のタケノコの産地といわれています。
旬を迎える3~4月が収穫の最盛期。棒を使って掘り起こす独特の収穫方法も真備ならではです。また、地面にでる直前のタケノコを収穫するため、穂先が黄色くなっているのが特徴です。
「真備のタケノコは、ひと味違う」。そういわれるゆえんは、農家が手間ひまかけて整える竹藪作りにあります。雑草を取り除き、数回に分けて堆肥をやり、日当たりを良くするための間伐を徹底し、まるで竹庭のような見事な竹藪を作ります。また、真備の土は、良質なタケノコを栽培するのに適した粘土質の赤土です。粘土質の土壌と、農家の手間ひまかけて整えた環境で育つからこそ、やわらかく甘いタケノコが収穫できるのです。
瀬戸内海の塩田で生成されたミネラル豊富な塩、水量豊かで水質のよい高梁川の水、備中平野で栽培される良質な大豆。醤油や味噌作りに欠かせない原料に恵まれていた倉敷は、古くから醸造が盛んに行われてきました。昔ながらの製法を守る醸造所が倉敷市内に点在し、それぞれが独自の味を競っています。