公開日2019/03/29
公開日2019/03/29
※臨鉄ガーデンは2023年3月24日の開催で終了しました。
臨鉄ガーデンは補助金を一切受けていない民間主導のマルシェです。「補助金がなくなったらマルシェが続かなくなる、という事態を避けるため、補助金に頼らず少しずつでも民間の力で維持できるマルシェを目指しています」。本業の傍ら、時間と労力を割いてのマルシェ運営は、もちろん楽なことではありません。土屋さんは、準備や広報活動だけでなく、時にはマルシェに出すメニュー開発の相談にものるといいます。「臨鉄ガーデンのためにオリジナルスイーツを作ってくれたり、ナイトマルシェにふさわしいメニューを用意してくれたり、出店者さんも真剣に取り組んでくださっています。僕たちが真剣に取り込み続けたことで、少しずつですが地元の人たちもプレーヤーとして加わり始めるようになりました」。とはいえ、プレーヤーはまだまだ足りないと話す土屋さん。地元への想いを持った若者が自ら立ち上がるのを心待ちにしています。
土屋さんが目指す臨鉄ガーデンの将来像をたずねると、会場周辺に広がる公園へ案内してくれました。「水島臨海鉄道の西側にあたる商店街エリア付近には、公園や空き地が8つ以上も密集しているんです。水島に眠っている場を有効に活用し、この町を、歩いて過ごせる場、生活を楽しめる場に変えて、地元の人たちがつながる空間を創ることが、『将来の水島の豊かでおしゃれな暮らし』につながると思うんです。例えば、この公園ではママ友同志でヨガをしたり、子供たちは好きなダンスを踊ったり。その周りの商店街にはコーヒーを飲める店や本屋さんがあり、交流の場が広がる。そういう未来って素敵じゃないですか。臨鉄ガーデンは目の前のことではなく、50年後、100年後の未来を創造し、水島の地域再生を目指すことが目的なんです。臨鉄ガーデンはそのための第一歩です」。
町と町、人と人を結び、町の発展を支えてきた水島臨海鉄道の高架下をスタート地点に、水島の地域再生を目指す臨鉄ガーデン。夜の水島を明るく包む光のように、今宵もマルシェが開催されます。
寒い時期に来場する人のため、体と心を温めてくれるメニューを提供したいと誕生したのがこちら。こだわりの自社の卵をはじめ、大根や厚揚げなども地元産。マルシェを散策しながら食べてもらえるよう、「モバイル(持ち運びできる)おでん」という意味の「MODEN」と命名。
舌触り滑らかでニガリを控えめにした増田豆富店の手盛り豆腐を、パティスリー・ル・ヴェールの手で体思いのヘルシースイーツに。臨鉄ガーデンならではのこだわりの味わいをご堪能ください。
臨鉄ガーデンは、水島臨海鉄道の高架下で、美味しいお酒と食べ物を味わいながら、ゆ~ったり音楽を楽しめるマルシェイベントです。水島臨海鉄道沿いのエリアを、空きスペースの活用と公園利活用、メディア戦略などを通じて、「水島でもこんなにおしゃれなことができるんだ」と地元の可能性を体感してもらうだけでなく、地元周辺飲食店へ人の流れも作り、水島エリアの地域再生を目指します。