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　「久々に訪れた水島の町を歩いてみると空き家や空き地が予想以上に多いことに驚き、同時に危機感を抱いたんです。それが臨鉄ガーデンを始めるきっかけでした」と話すのは、実行委員会代表の土屋遼介さん。勉強会の主催者らとともに「水島家守舎NAdia（みずしまやもりしゃナディア）」というグループを立ち上げ、水島の地域再生のために、空き家や公園の活用方法を提案し、勉強会や町歩きイベントなどに数年間取り組んできました。「しかし、賛同は得られるものの具体的な動きにはなかなかつながらなかったんです。水島の町が持つ可能性をダイレクトに伝えるため、『遊休化した公共空間をこんな風に使うことができませんか？』という提案としてはじめたのが、臨鉄ガーデンなんです」。

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　休日の朝昼に行われるマルシェが一般的な中、臨鉄ガーデンは平日の夜に行うナイトマルシェというスタイルを採用。しかも16時から20時にかけてと、開催時間も少し短めです。その理由を土屋さんにたずねると「水島の夜の町は一見人通りが少ないのですが、飲食店を覗くと満席になっていることが多くて、実はグルメなお店が集まっているエリアだと気づいたんです。臨鉄ガーデンでは軽食感覚で楽しんでもらって、飲み直す時には夜の水島へ繰り出せるような、水島ならではのディープな過ごし方を提案したいからなんです」。

　遊休化した公共空間の活用から、地域再生へ。それが臨鉄ガーデンの核となる思いなのです。