公開日2021/09/27
公開日2021/09/27
「創業当初からある経営理念の中に『世のため人のために役立つ会社であろう』という言葉があります。これは当社の姿勢を大きく表す言葉ですが、もともとこのような考えがベースにあったため、SDGsという言葉が浸透する前から、ごく自然なこととして取り組んできました」。そう話す浅野社長が改めて行ったのが、中期経営計画の基本方針がSDGsのどの項目に当てはまるか整理することでした。倉敷市をはじめ県内外の15の自治体と災害協定を締結、リサイクルの強化など、もともと掲げていた計画がSDGsの12の項目に当てはまることがわかりました。
「そこで重視したのが、深掘りする、強化することでした。格好をつけるだけの表面的なSDGs活動は長続きなんてしません」と浅野社長。萩原工業では女性の採用も積極的に増やし、2018年には保育園も設立。禁煙対策や時間有給制度も取り入れ、誰もが安心・安全に働ける職場環境にも力を入れています。
その行動の原点を尋ねると、「1990年、私が入社して4年目の頃、スイスの都市・ダボスに2週間ほど出張へ赴きました。出張の目的は、現地のリサイクルを勉強すること。欧米から10年ほど遅れて日本に来る、だから早く現地を見て体感してこい、という会社の方針でした。当時の日本はバブル真っただ中、使い捨てに拍車がかかる頃に、ダボスで目にしたのはゴミの分別を徹底している人々の姿でした。そして今、カーボンニュートラルやSDGsの動きは欧米諸国では当たり前となりつつあります。日本でも避けては通れない大きな課題として、私たち自身が真剣に受け止め、行動に移さなければなりません」。今後は社員の家族や取引先にも裾野を広げ、その活動の輪を広げていきたいと目標を語ってくれた浅野社長。萩原工業のSDGsへの取り組みは、これからも続いていきます。
倉敷市は2020年7月、内閣府が公募するSDGs達成に向けた優れた都市「SDGs未来都市」と、
その中でも特に先導的な事業となる「自治体SDGsモデル事業」に選定されました。
これは、倉敷市をはじめとした「高梁川流域圏」が深く結びつき、自然と共存する持続可能な
流域暮らしを創造する、とした未来のまちづくりのビジョンが評価されたものです。
倉敷市はSDGsの推進に取り組む「倉敷市・高梁川流域SDGsパートナー」のみなさまとともに、
SDGsの達成に向けて取り組んでいきます。
倉敷市は、「倉敷市・高梁川流域SDGsパートナー」を募集しています