水島臨海工業地帯は、明治から大正期時代にかけて行われた東西高梁川の改修工事で廃川となった東高梁川の河口部と、その南に造成された埋め立て地に造られた国内有数の工業地帯です。ここまでの巨大なコンビナートになったゆえんは、自然災害が少なく一年を通じて安定した気候や、地方中心都市にアクセスしやすい立地条件、輸送に必要な海運に恵まれていたことがあげられます。現在では、自動車、石油精製、石油化学、鉄鋼が集積する国内唯一のコンビナートとして、岡山県の産業にはなくてはならない重要エリアへと、成長を遂げています。
その海の玄関口である水島港は、国際拠点港湾に指定され、国際バルク戦略港湾に選定されるなど、西日本で最大の港です。臨海工業地帯の企業集積と、港湾機能強化へ向けた整備により、港湾取扱貨物量が全国でも上位にランクされています。